2026年9月11日(金)18時30分より、東京民謡倶楽部による初の野外ライブ「しまね伝統芸能祭2026 国宝松江城民謡ライブ」が開催されました。
会場は、島根県が誇る国宝・松江城。その城郭内、「二の丸上の段」に設けられた特設ステージを舞台に、メンバーの奏でる音楽と約400名のお客さまが、文字通り“一体となった”実に楽しいライブとなりました。

冒頭を飾ったのは、松江を拠点に島根県の民謡を伝承する「関乃五本松節保存会」の皆さま。唄と演奏、そして踊りが披露され、土地に根ざして受け継がれてきた民謡の魅力を存分に届けてくださいました。このコーナーの最後には特別企画として、東京民謡倶楽部から津軽三味線4名、尺八、太鼓の計6名が加わり、保存会の皆さまと「正調 関乃五本松節」を共演。地元に息づく伝統と、東京民謡倶楽部の音楽が交わる、今回ならではの交流のひと時となりました。
続いて約90分にわたり、東京民謡倶楽部のライブが繰り広げられました。お馴染みのナンバーが次々と演奏されるにつれ、客席の熱気も次第に高まり、いつしか音楽に合わせて踊り出す子どもたちの姿も見られました。かつて民謡は、日々の暮らしの中にごく自然に存在していた音楽でした。その音楽を現代の暮らしの中へ、どのようにつないでいくのか――。津軽三味線演奏家・小山豊が東京民謡倶楽部を通して目指してきた世界の一端が、この日の松江城という特別な空間で、ひとつの形となって現れたように感じられました。


日本の伝統楽器を単に西洋音楽へ「寄せてゆく」のではなく、あくまでも日本の音楽が持つ本質を大切にしながら、西洋楽器も交え、新しいアプローチを生み出していく東京民謡倶楽部。
彼らが創り出す音楽はもちろん、その根底にある伝統への向き合い方や姿勢にも、これからを担う子どもたちや若い世代に、ぜひ触れてもらいたいと改めて感じた一夜でした。
ご主催のしまね文化振興財団、山陰中央新報社の皆さまをはじめ、この公演の実現にご尽力くださったすべての皆さまに、メンバー共々、心より御礼申し上げます。




