令和4年度文化芸術による子供育成推進事業「語ってみよう!義太夫節!」事前ワークショップ

文化庁・令和4年度 文化芸術による子供育成推進事業
「語ってみよう!義太夫節!」のワークショップが始まりました。
日本の伝統芸能を代表する人形浄瑠璃や歌舞伎には不可欠で、“音曲の司”と言われる義太夫節。
次世代の子供たちには、その迫力や面白さ、奥深さに何としても触れて頂きたく思っています。
 
9月15日(木)神奈川県藤沢市立鵠南小学校
体育館にて、6年生60名程が参加しました。
指導は、太夫:竹本京之助、三味線:鶴澤賀寿、鶴澤弥々

・義太夫節とは?…実演と説明
・太夫の大きな声、デフォルメされた表現の仕掛けと背景…太夫が使う道具の説明
・三味線の役割
・参加児童全員による「大笑い」の実践
・演目『菅原伝授手習鑑』「車曳の段」のスライドを用いた説明
・来月10月末の本公演で、“プロの出演者”と共演する児童12名による稽古
・本番で使用する「床本」作成
などのプログラムで行いました。

音楽の先生による事前の“種蒔き”効果か、湘南という地域柄か、
開始当初から指導者と児童の間に壁がない楽しい雰囲気が最後まで続きました。
体育館の響きが大きく、説明を明瞭に伝えることに苦労しました。
10月17日の本公演に向けて稽古に励んでくれることを期待しています。

9月16日(金)長野県長野盲学校
音楽室にて、生徒5名が参加しました。
指導は、太夫:竹本京之助、三味線:鶴澤賀寿、鶴澤弥々
・義太夫節とは?…実演と説明
・太夫の大きな声、デフォルメされた表現の仕掛けと背景
  …頑丈な見台を間近に見る、尻ひきを当ててみる、腹帯を実際に巻いてみるなど
・三味線の役割…実際に構えてみる、糸を触ってもらうなど
・参加児童全員による「大笑い」の実践
・来月10月末の本公演で、“プロの出演者”と共演する演目『菅原伝授手習鑑』「車曳の段」稽古
・肩衣を付けてみる
などのプログラムで行いました。
 
開始からしばらくは、子供たちに緊張感がありましたが、
“体当り”の説明と、実物に触れて体感してもらうことで徐々に声も出てきて、
後半は付き添いの先生も含めて和気藹々とした雰囲気で盛り上っていました。
10月25日の本番が楽しみです。
 
 久保記
 

出演者によるお稽古の様子

舞台で使用する「床本」作成の様子