自治体および公共ホールの皆様へ

伝統文化の価値への共感を共有

 

伝統芸能の普及・振興にとって、自治体の文化事業こそ最大のパートナーであると考えています。
2020 年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けて数多くの文化プログラムが実施されることになっていますが、この機会こそ日本の「伝統文化」の価値を再認識するラストチャンスであり、地域の文化発信拠点である公共ホールや、文化行政に携わる皆様にとって正に「出番」なのではないでしょうか。

能・狂言、文楽、歌舞伎など、対外的にも日本を代表する伝統芸能とされている分野。日本舞踊や各種邦楽など、普段馴染みが薄い芸能分野。落語のようにメディアでも盛んに採り上げられ人気が高い分野。そして地域に伝承される郷土芸能など、一言で「伝統芸能」と言っても実にさまざまなジャンルがあります。「どのジャンルをいかなる形で発信するか」・・・その解答を見出し、実践している地域やホールはむしろ稀少であると言えましょう。

 

十数年ほど前の私たちも、特定のアーティストを売り込んだり、パッケージ公演のツアーを企画するなど、様々なご提案をしていた時期もありましたが、普及の成果を見ることはできませんでした。同時に各地域の公共ホールの皆さまからのご依頼に対するオリジナル企画の立案や、学校アウトリーチ公演のプログラムづくりなど教育分野とのお付き合いの中で、“地に足を付けた”伝統芸能の展開にとって公共の文化事業との確たる連携は不可欠であり、最も有効かつ有意義であることが判りました。

現在では、地域ごとの文化事情及び施設の役割や方向性を吟味した上で、中長期的視野を見据えての企画立案と制作、さらに教育や観光などとの連携も視野に入れるなど、さらに一歩踏み込んだ事業展開のお手伝いもさせていただいております。

伝統文化の価値への共感を共有しつつ、多種多様な伝統芸能の「地域の“顔”に相応しい在り方」を共に考え実践致してまいりたく、数多くの地域の皆さまとのご縁を望んでおります。