思い返すと初期の頃から審査委員を仰せつかっている「 関東地区高等学校 和太鼓選手権(第11回)」…高校生のための和太鼓コンクール… が海老名市文化会館で開催されました。 御多分に洩れず昨年度は中止となったため、 2年ぶりの実施となります。実現に向けて、大会関係者、 各校の先生方、 ご家族の皆様のご苦労とご尽力は計り知れないものがあった事と拝 察されます。
この数年、 高校生たちの演奏技術と表現力の向上は目を見張るものがあっただ けに、 肝心の稽古が出来ない和太鼓部員のステージが大いに心配でしたが 、工夫に工夫を重ねて稽古環境を構築し、 様々な想いを抱きつつ演奏した高校生たちの圧倒的な演奏に、 心配などまったくの杞憂に終わりました。
「肉体の栄養は食物だが、精神の栄養は文化活動。 ゆえに今回の開催には大きな意味がある。このコロナ禍を、“ 前進・上昇志向”を一時休憩し、“下方=足元と後方=過去” を振り返り、日本の風土で人々が積み上げてきた価値、 すなわち伝統文化の価値に目を向ける絶好の機会と捉えよう。 だからこそ日本の伝統楽器に取り組む高校生たちは素晴らしい!」 今回は審査委員長として、上記講評をお伝えした次第です。 高校生と大会関係者の皆さまに大きなエールを送ります。