木場大輔 胡弓の会2021

日本の伝統楽器唯一の擦弦楽器としての胡弓。音を切らさずメロディを歌い上げることができるため、現代社会に広く日本音楽の価値を伝え得る力を持つ楽器として、周知に全力を尽くしたいと考えています。講談、琵琶と共に、今後もより良き支援ができたらと思っています。

その胡弓と普及・創造の両面から熱く取り組む木場大輔さんは、私たちが強く応援するアーティストの一人です。

そんな木場さんが文化庁のARTS for the future!に申請。助成採択決定を受けて制作としてお手伝いすることになりました。

胡弓の古典曲から現代的展開まで、胡弓の価値を伝え、未来に繋ぐプログラムで構成された内容、紀尾井小ホールという生音こそ生きる空間での完成度の高い演奏で、実に聴き応えのある演奏会でした。

小池典子さんの奏でる柳川三味線との相性を考慮して、“敢えて鳴らない”駒を用いての演奏…「集中力が生み出す心地好い緊張感」「小さくて繊細な音の世界」を文字通り体感できる圧巻の演奏でした。

来年11月のリサイタルが心より楽しみです。