大人のハロウィン講談 日本の怖い「話」と「噺(はなし)」

『ハロウィン講談』…今年の会場は、横浜市旧南区総合庁舎跡地にオープンしたての駅前複合商業施設、ビエラ蒔田3階に設けられた地域交流スタジオ。シアターワークショップ・コンサルティング部舞台技術担当の俵山さん、望月さんをはじめとする皆さんの“渾身”の作り込みにより、見事な「怪談講釈場」が出来上がりました。

スタジオには、近隣の方々を中心に大勢の皆さまがお運び下さいました。
怪談と言えばお馴染みの講談師・神田山緑さんと、山緑さんと妹弟子…新人講談師・神田しおんさんによる、「ホラーと怪談の本質的相違点とは?」「講談とは?」などのお話のあと、しおんさんが三代将軍家光の幼年期を描いた「わんぱく竹千代」の一席、続いて山緑さんが『四谷怪談』より「伊東快甫の最期」の一席をお届けしました。照明や音響効果などの演出をふんだんに用いた高座は、怪談の背景にある“教訓”を見事に伝えていました。
休憩なし60分という短時間でしたが実に中身の濃い内容…コロナ禍冷めやらぬ今、ハロウィンで無意味に浮かれる街に小さな一石となれば…小粒でも丁寧にメッセージを伝え続ける事の大切さを思う一日でした。
 

『四谷怪談』お岩最期の場面を読む山緑さん

ビエラスタジオ蒔田【Before仕込み】

ビエラスタジオ蒔田【After仕込み】