令和4年度文化芸術による子供育成推進事業「語ってみよう!義太夫節!」巡回公演②

10月25日(火)、長野県の長野盲学校にて、文化庁の巡回公演事業「語ってみよう!義太夫節!」の本番を実施いたしました。

9月16日に行ったワークショップを経て、様々な背景を抱えた子どもたちへ義太夫節をどのような角度からお伝えするか、出演メンバーも含めて検討を重ねました。

結果、全体的に説明や言葉をできるだけ少なく…つまり「理解」を目指すのではなく、「感じる」の側面をより強く打ち出した構成や方法を臨みました。

リズミカルで一度聴いたら忘れないフレーズの「寿式三番叟」に、手拍子と足拍子で、生徒全員が参加するプログラムは鶴澤三寿々さんのアイデア。農耕が基盤であった社会の背景にある、豊作への祈りと感謝の意味を平易に説明した後の実践に、子どもたちの大きな反応を見て感動を覚えました。

私たちにも想像が及ばない事も多く、体当たりで向き合うのみではありましたが、ワークショップの成果発表は言うまでもなく、全員に声を出してもらう(マスク装着)コーナーでも大きな声が聞かれた事が何よりの喜びでした。 今日に向けての先生方の熱意に満ちたご対応に感じ入るものがありました。

最後まで実施のために全力で取り組んでくださった学校の皆さんに、改めて感謝いたします。

久保記

 

三寿々さん考案「寿式三番叟」

特別プログラムの様子

全員で声を出す「口上」コーナー

(練習風景)の様子