下野竜也プレゼンツ!音楽の魅力発見プロジェクト第10回「大河ドラマのテーマ曲 徹底解剖!」…に笛・琵琶が出演

〈下野竜也プレゼンツ!音楽の魅力発見プロジェクト 第10回 オーケストラ付きレクチャー「大河ドラマのテーマ曲 徹底解剖!その2」〉が、8月11日(金・祝)すみだトリフォニーホールでにて開催されました。
(翌12日(土)には愛知県 岡崎市民会館で第31回岡崎市民クラシックコンサート 下野竜也プレゼンツ 「大河ドラマのテーマ曲徹底解剖!」~オーケストラ付きレクチャー〉として開催
主催の(公財)墨田区文化振興財団の皆さまが、マエストロ・下野竜也さんと毎夏この時期に続けてきたクラシック音楽の普及事業で、1,400席の大ホールはほぼ満席。この企画を楽しみにしていたお客さまの「待ってました!」という熱気が新日本フィルハーモニー交響楽団を迎え、歴代の大河ドラマのテーマ曲が下野さんのMCと共に14曲、次から次へと演奏されました。ホール自慢のパイプオルガンの前に吊られたスクリーンには、楽曲毎に作曲家の写真とドラマ主人公の武将等の肖像画が大きく投影され、1963年から始まった大河ドラマへの思い出が蘇る仕掛けが施されていました。
1970年『樅ノ木は残った』(作曲:依田光正)では篠笛を、1976年の『風と雲と虹と』(作曲:山本直純)では龍笛と琵琶が用いられており、私共に演奏家派遣のご依頼をいただきました。
笛は福原寛瑞さん、薩摩琵琶は久保田晶子さんにご出演をお願いしましたが、フルオーケストラの中で日本の伝統楽器の存在感をしっかりとアピールして下さいました。
数多くの楽曲がオーケストラで演奏されてきたNHK大河ドラマのテーマ曲は何と言っても訴求力抜群で、普及のための企画には打ってです。さらに大河ファンを自任する下野さんが、ドラマが放送された時代の出来事や作曲家のエピソードなどを楽しく熱くお話しになる…温かいお人柄が滲み出るもので、新日本フィルハーモニー交響楽団の皆さまの演奏もすばらしく、万雷の拍手に応えたアンコール曲『西郷どん』は圧巻!アッという間の充実したコンサートでした。
 
伝統芸能の普及事業は、どうしても「説明的」になりがちです。対してこの公演は、明確な目的とシンプルな内容・構成…普及事業の“サンプル”のような企画と思いました。
 

久保田晶子さん 福原寛瑞さん

ソロ・コンサートマスター:崔 文洙さん 
マエストロ:下野竜也さん
作曲家:池辺晋一郎さん
笛:福原寛瑞さん
琵琶:久保田晶子さん
アシスタント・コンサートマスター:立上 舞さん