文化庁・文化芸術による子供育成総合事業(巡回公演事業)「語ってみよう!義太夫節!」

文化庁・文化芸術による子供育成総合事業(巡回公演事業)「語ってみよう!義太夫節!」。
10月の事前ワークショップを経ての本公演を、11月16日~19日にかけて広島県と山口県の中学校、4校で実施しました。(三次市立吉舎中学校、広島市立城山中学校、光市立光井中学校、宇部市立川上中学校)
 
義太夫節の日本音楽史の中での存在意義、表現の特徴や仕掛け、演目の面白さなどを、
普段伝統芸能に接点のない中学生たちにいかにお伝えするか…公演を経るごとに見えてくる課題に、毎年、検討と工夫を重ねに重ねたプログラムで臨んでいます。
 
義太夫協会の皆さんの、義太夫節の持つ熱量以上の熱量で向き合う姿勢。
また、子どもたちの義太夫節への興味関心を喚起するべく、事前学習等で多角的かつ継続的な情報提供に努めてくださる先生方のご尽力などが、間違いなく背景にあることは、中学生たちの反応で実感することができます。義太夫節という伝統芸能を通して、
次世代に「何かが伝わっている」光景…巡回公演事業の意義を改めて考えます。
 

全員体験コーナー「口上」の様子

演者の手元がよく見えるようスクリーンにアップ映像を投影

子どもたちの発表前の練習風景

見慣れた体育館が特別なステージとなる舞台設備

 
                                     (小野木記)