徳島県阿南市コスモホール公演                「日本舞踊-流派を超えた伝統の革命者たち-邦楽囃子」

弧の会と若獅子会による「日本舞踊-流派を超えた伝統の革命者たち-邦楽囃子」公演が、徳島県阿南市情報文化センター・コスモホールで実施されました。主催は(公社)日本芸能実演家団体協議会、(公財)徳島県文化振興財団(あわぎんホール)、(一社)徳島新聞社。文化庁の緊急支援を受けて芸術文化活動の開催を後押しする「JAPAN LIVE YELL project」助成事業の一環として実現しました。客席50%制限下でしたが、チケットは事前に完売。あわぎんホールスタッフの皆さまによる広報活動へのご尽力の賜物です。

冒頭に、疫病退散を祈って「切り火」を儀式的、神秘的に執り行い、その後『若獅子』、2015年初演時の大好評を受けて長年のリクエストの末、再演が叶った『渦潮』、若獅子会の『鷹と獅子』演奏、弧の会による『御柱祭』の4演目が、両ユニットメンバーによる個性と人柄が溢れ出るトークと共に熱く上演されました。拍手鳴り止まぬ大熱狂の中、二度のカーテンコール。伝統芸能の世界では先ず体験することのできない”奇跡的な”光景でした。文化への公的支援の意義、プロデュース・制作の立場から「表現者/観客/主催…河竹黙阿弥の言う『三親切』の現代的意味」の再考など、多くのことを考えさせられた公演でした。

6年ぶりに再演の『渦潮』

『渦潮』

緞帳が下がるギリギリまで手を振り合う様子

大熱狂のカーテンコール