「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2022」

10回目を迎えた「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2022」が終了しました。

今回ご出演いただいた43組総勢120名を超えるアーティストの皆さま、イレギュラーかつ非常に不自由な環境、演奏条件にも関わらず、演目、観せ方、聴かせ方、MCほか、この「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり」の主旨に実に沿った構成で、全力で臨んで下さいました。多大なるご協力に、企画・制作をお引き受けしている立場よりも心より感謝申し上げるばかりです。

 

1日目(21日・土)、赤城神社における「ことほぎライブ」、長唄×邦楽囃子…この1プログラムだけが雨のために中止となってしまいました。この事業が始まって以来、雨天により中止となった初めてのプログラムです。ご出演の芳村伊十冶郎さんは、このライブに向けて、長唄の歴史的価値、ダイナミックな唄と三味線の表現や技法など、長唄のおもしろさ、楽しさ、カッコ良さ…まさに入口作りの三要素を、20分の中にしっかり盛り込んだ実に魅力的な構成を用意して下さっていただけに無念でなりません。

 

今回は、21日閉門後の毘沙門天境内、赤城神社境内以外は、野外での実施が叶いませんでした。屋内で入場者数を制限しての実施という形になりましたが、会場選択と依頼、全体のプログラム立案の段階からすべてが手探りとなりました。終了して一週間、現在、全体のプログラム構成から各会場の運営、広報ほか、様々な観点からその「振り返り」を行っています。多くの制限下ではありましたが、「伝統芸能と神楽坂という“まち”との出逢い」をどこまで演出できたか、さらに模索してゆきたく思っています。

 

当日配布プログラム      (クリックでダウンロード)

矢来能楽堂「芸能道しるべ 比べて納得!琵琶の世界」ご出演の皆さん

矢来能楽堂「芸能道しるべ 比べて納得!琵琶の世界」より

参集殿「日本の楽器・大集合!」楽器展示より