三味線三昧!in沖縄

 

(8/28更新)

三味線三昧!in沖縄の映像を

アップいたしました!

ぜひご覧ください!▶

 

徳島に続いて12月11日(日)、沖縄県宜野座村文化センター・がらまんホールで「三味線三昧!in沖縄」が行われました。当初はチケットの売れ行きが心配されましたが、「地域柄」と聞かされていた通り、当日は想定外の皆さまにお運びいただきました。
入場されるやロビーに展示された数々の三味線に直行され、食い入るようにご覧になる熱心なお客さまが大勢いらっしゃったのは、さすが!と思いました。普段から楽器を弾いていらっしゃることが分かる“鋭い”質問が開演前にも関わらずまさに浴びせかけられ、関心の高さを感じました。
「三味線プレトーク」で司会の鳥羽屋里夕さんが、「ご自宅に三線をお持ちの方は?」と問いかけると、ほとんどの方が手を挙げられた光景は脳裏に焼き付けられました。
また、現在では演奏する方が少ない“太棹”の「久場春殿型」の三線を展示したことに、「『真壁型』『与那城型』が主流になっているのは、それなりの理由があるからで、久場春殿を出すなら、どちらかと一緒に並べるべき。久場春殿をもって三線を代表すると思われるのは困る。」とご指摘をいただきました。さらに「カンカラ三線は展示しないのか?」とも。戦争の記憶と共にあるカンカラ三線は手にしたくない…とあるアーティストに言われた言葉が離れず今回は敢えて外した次第です。しかし、今では国際通りや空港でお土産として売られ、県内の小学校でも平和教材として採り上げられていることもあり、展示物としてただ置いておくだけで伝わるとは思われなかったものの、様々考えさせられました。
 
三線コーナーでは、宮廷音楽…琉球舞踊の伴奏楽器として不可欠な存在であることをご紹介しましたが、徳島でのプログラム…琉球芸能入門篇とも言える「かせかけ」ではなく、沖縄でも上演の少ない「苧引(うーびち)」を踊っていただきました。出演者の山内真貴子さんからのご提案でした。
3回とも地域に沿った構成で臨むことになっています。年明けの堺の公演に向けて、現在は詰めの最終段階です。