三味線三昧!in 堺 ~今日から貴方も三味線通~

昨年12月4日の徳島を皮切りに、翌週11日は沖縄県宜野座村と続いた「三味線三昧」。本日堺公演が無事に終了しました。

会場の東文化会館は満席…補助席を出す盛況ぶりでした。

「ものの始まり、何でも堺」を文化発信のキーワードの一つにされている堺市の皆さまに向けて、「三味線はまさにうってつけのアイテムなのでは…」という思いでフェニーチェ堺(公益財団法人堺市文化振興財団)をお訪ねしたのが2020年12月…その後、実現に向けてお声がけをいただき、宜野座村と徳島の皆さまをお誘いいただくことになり、二年越しに実現した公演でした。

“満身全力演奏”を繰り広げてくださった演奏家の皆さん、イレギュラーな演出プランを形にしてくださったスタッフの皆さん、満席というかけがえのない状態をつくって下さり、そして、まるで“三味線読本”…すばらしいプログラム作成に至るまで、熱意と共に丁寧にこの公演に取り組んで下さった堺市文化振興財団の皆さん、そして連携を組んで下さったあわぎんホール、がらまんホールの皆さん…数多くの皆さまに心から感謝申し上げる次第です。

司会の鳥羽屋里夕さんが、エンディングで話された一言が印象的です。「人の手から手へ伝えられた三味線が、歴史、形状、奏法ほか、地域や用途ごとにこれだけ異なる顔を持つことになった…三味線という楽器が、日本文化がもつ多様性と奥深さを教えてくれているんじゃないかと思います。そこが素晴らしい!だからこそ四種類の三味線が、三線流入の地・堺で一堂に会したことに大きな意味があるのではないでしょうか。」

伝統芸能ジャンルの公演を通して、少しでも「地域文化の価値を再認識していただく機会づくり」ができたらこの上ない喜びです。

 

※沖縄が桜の開花を迎えたので演目を変更し桜の花と恋心をリンクさせた「本貫花」を披露しました。