講談・日本舞踊事前ワークショップ(かながわ伝統文化こども歳時記)

2月23日(祝・木)、小田原市三の丸ホールで開催される『かながわ伝統文化こども歳時記』に先立って、同ホール・スタジオにおいてワークショップが行われました。
曽我兄弟をテーマに、大ホールでは相模人形芝居・下中座、地芝居・入谷歌舞伎の皆さんが出演。また小ホールでは、講談と日本舞踊による“曽我物”をお稽古(事前に2回)した子どもたちによる成果発表会が行われます。
昨日1月21日(土)14時から行われた宝井琴鶴さん指導による講談ワークショップ。小田原市や南足柄市から参加してくれた小学4年生から中学2年生までの5名が、初体験にも関わらず驚くべき吸収力で、曽我兄弟の討ち入り場面を読む姿が目に焼き付いています。小学4年生の男の子は、マイ張扇を持参するほどの講談好き…伯山TVの影響とか。小学5年生の男の子は、次々と歴史知識を披露する歴史好き。次回が楽しみです。

そして本日22日(日)14時からは、泉秀樹さん、泉徳保さん指導による日本舞踊ワークショップ。7名すべてが日本舞踊初体験の小学生から中学生の女の子。稽古着の浴衣の着付けから日本舞踊の基本である立ち方座り方からきれいな挨拶の仕方、秀樹さんの“よくわかる”曽我物語のレクチャーを経て、日本舞踊でお馴染みの「雨の五郎」のお稽古が行われました。これも想定外の出来栄えに講師陣も我々もテンションが上がりました。
 

共にアッという間の2時間でしたが、とにかく特筆されるのは先生方の熱血指導…子どもたちの目線に合わせて全身全霊で向き合う姿が印象的でした。講談や日本舞踊に対して、子どもたちへ「理解」を求めるのではなく、本質を「感じて」もらうための適切的確な「例え」も、子どもたちの集中の背景なのではないかと思いました。熱意と指導法…普段、舞台で拝見するお姿とは別の、すばらしい側面に接した思いの二日間でした。