令和4年度文化庁委託事業「全国劇場・音楽堂等職員アートマネジメント研修会」

令和4年度文化庁委託事業「全国劇場・音楽堂等職員アートマネジメント研修会」におけるモデレーターをお引受けし、1月26日(木) 10:30~12:00、オンラインにて登壇致しました。
 
「〈伝統芸能〉事業展開のカギ…その文化政策的視点とは?ー次世代への普及と地域振興に向けてー」と題し、綿江彰禅さんと共にお話しをさせていただきました。
劇場・ホール、学校ほか、様々な現場における伝統芸能公演などの企画・制作のみならず、伝統文化の価値とその共有の意義と方法を、「言葉」によってお伝えする機会の重要性、そして難しさを改めて実感しました。
 
準備にかけた数カ月…自分たちの存在と役割を客観視できたことで、実に多くを学ぶことができました。私たちにとっても非常に貴重な期間でした。
こうした機会をいただけたことに深く感謝しています。
 
ライブ配信
期間:令和5年1月24日(火)~1月26日(木)
視聴:下記ページの「お申込みフォーム」からお申込みください。
 
— 講義概要 —
前進・上昇志向を一時休止して「後方や足元に蓄積された伝統文化への着目」へ…コロナ禍は、私たちに意識の軌道修正を促している、と受け止められるのではないでしょうか。伝統芸能への取り組みにかかっているブレーキを外し、本来「面白く、楽しく、カッコイイ」はずの、地域ひいては日本の伝統文化へのアプローチについて、文化政策的視点から具体的、実践的な方法論を模索してゆきたいと思います。子どもたちへ、そして地域振興に向けて、伝統文化の価値を伝えられるのは公共の文化事業だけなのかもしれません。
 
— プロフィール —
綿江 彰禅((一社)芸術と創造 代表理事)
2006年名古屋大学大学院経済学研究科修了。
2006年に(株)野村総合研究所に入社し、官民のマーケティングや組織設計に関するコンサルティングに従事。2014年慶應義塾大学大学院文学研究科修了、2016年(株)野村総合研究所を退職し独立。現在、一般社団法人芸術と創造代表理事。
政府や地方自治体を対象とした文化政策・産業政策および文化団体の運営に関するコンサルティングを行う。これまでの担当事業は100を超える。
 
小野木 豊昭(伝統芸能プロデューサー)
1990年、伝統芸能企画制作オフィス<古典空間>を設立。 各種邦楽、話芸、日本舞踊など伝統芸能を専門に、公共ホール自主事業公演、学校公演や海外公演、各種イベントの企画、制作、プロデュースを行う。メディア出演や大学講師、各種邦楽コンクール審査委員を務めるなど若い世代への普及、さらに伝統文化による地域振興の支援にも幅広く携わっている。船橋市文化芸術振興基本方針策定委員会委員、富山県・公共ホールネットワーク事業アドバイザー、東京都オリンピック文化プログラム検討部会専門委員ほか、各種行政機関、地方自治体の審査委員・アドバイザー等を歴任。現在、共立女子大学文芸学部非常勤講師、船橋市文化芸術ホール芸術アドバイザー、(公社)全国公立文化施設協会コーディネーターなど。