R5学校巡回公演「語ってみよう!義太夫節!」事前ワークショップ

今年度も文化庁主催「令和5年度 学校巡回公演事業」が始まりました。

今回は、以下3校の学校で義太夫節の学校ワークショップを行いました。
いずれの学校も元気いっぱいな高学年の児童が参加しました。

9月4日(月) 東京都 杉並区立富士見丘小学校
9月5日(火) 東京都 板橋区立中根橋小学校
9月6日(水) 東京都 渋谷区立笹塚小学校

この事業は、小学校や中学校等において文化芸術団体による実演芸術の巡回公演を行うものです。
(※以下のリンクページより、詳しく事業紹介をしています。)
普段授業などで使っている体育館が、工夫次第で素晴らしい舞台へと変わっていく様子を体感してもらいます。また本公演の約1ヶ月前に、鑑賞や実技指導の事前ワークショップを行い、
さらに代表の子どもには本公演で出演者と共演するためのお稽古を実施するものです。
 

取り上げる演目は有名な「菅原伝授手習鑑」。その中の「車曳の段」です。

前半のワークショップでは実演を交えながら義太夫節への入口を開けます。義太夫節の成り立ち、物語の内容や登場人物もイラストやスライドを用いて分かりやすく紹介していきます。子どもたちは初めて触れる義太夫節に興味津々です。
 
義太夫節の特徴である「笑い」のコーナーでは、どの学校でも大盛り上がり。

様々な笑いを聴いてもらった後、実際に悪者・藤原時平の「大笑い」を体験してもらいます。みんな時平になりきって大きな声を出してくれました。会場全体に笑いが伝播し、とても良い雰囲気でした。

後半は本公演の発表に向けて代表児童が集中お稽古。
三つ子の兄弟の梅王丸と桜丸の語り分けにチャレンジしてもらいます。始めは中々上手くできないものの、太夫の竹本京之助さんによる熱血指導でみるみる上達していきます。途中で失敗すると悔しがっていたり…本番の発表がとても楽しみです。
 

先生方もお忙しい中しっかりと準備してくださり、とてもスムーズに進めることができました。
学校、出演者、スタッフ全てが一体となって作り上げる学校公演、伝統芸能の魅力を少しでもお伝えできるように工夫を重ねていきたく思います。
(久保 記)

悪役・時平についてイラストを用いて紹介している様子

後半お稽古で京之助さんのお話を聞く様子

菅原道真を知っている子が手を挙げる様子

スクリーンの詞章を見ながら義太夫節を聴く様子