令和5年度芸術文化による子供育成推進事業【芸術家派遣事業(学校)】

あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)より、文化庁「令和5年度芸術文化による子供育成推進事業」の芸術家派遣事業の依頼を受け、津軽三味線ユニット<あんみ通>が12月12日(火)に学校アウトリーチ公演を行いました。

初めて生で観る津軽三味線に、はじめは鑑賞に対する緊張感も見えた子供たち。わかりやすいトークと楽しい演奏で、津軽三味線の構造や特徴を知り、実際に体験したり質問したりするうちに、鑑賞する姿勢から参加する姿勢に変わり、最後の曲では大きな手拍子と拍手に包まれました。

 

1校目の吉野川市立高越小学校は、3,4年生が対象でしたが、休み時間にリハーサルをしていると、1年生が「見学したい!」と体育館に入ってきて、目を輝かせながら三味線の音色に耳を澄ましていました。また、公演終了後にはもっと知りたい!と子供たちが集まり、時間の許す限り交流が続きました。

 

2校目の松茂町立長原小学校は、全校児童7名の小さな学校でしたが、地域住民の方もお越しになり、にぎやかでアットホームな時間となりました。公演終了後には、子供たちからお礼の太鼓演奏が披露され、その素晴らしさに<あんみ通>を含め大人たちが感動の涙を流す場面もありました。

 

準備の段階から丁寧にご対応くださいましたあわぎんホールのご担当者様をはじめ、高越小学校、長原小学校の先生方の熱意やあたたかいおもてなしが、子供たちの未来を明るく照らしているように感じられ、私たちもこの事業の意義を再認識すると同時に、素晴らしい機会にご一緒できたことを嬉しく思う1日となりました。

(西岡記)