女子美術大学「伝統文化論」特別講義

女子美術大学で講師をされている日本舞踊家・猿若清三郎さんよりゲスト講師としてお声がけをいただき、1月24日(水)、杉並キャンパスと相模原キャンパスで1コマずつお話する機会をいただきました。「伝統文化論」特別講義~伝統文化の在り方と未来~と題し、伝統芸能のプロデュース・企画制作に携わる立場から、伝統文化の価値、今と未来に向けて伝統文化をどのように繋げるか…その現実と課題、などをテーマに、美術を専攻する学生たちへのメッセージとなるよう心掛けて授業内容を構成してみました。
伝統芸能の普及に向けての事例をチャートや画像で、アウトリーチ実践例などは映像を用いて紹介しました。
出席していた学生たちは非常に熱心で、90分間緊張の糸を切ることなく、情報と伝統文化からのメッセージを受けとめてくれたと感じています。
相模原キャンパスで受講してくれた20名ほどの学生に、「落語を生で聴いたことのある方?」との問いに、「学校の体育館でやった鑑賞公演で1回…」という学生が1名いただけでした。次世代に向けて様々な角度から“シャワーの如く”を合言葉に、伝統文化との出逢いの機会をつくり続けてゆく必要性を改めて痛感させられました。
猿若清三郎さんと学生たちの熱意を体感し、今後の取り組みへの姿勢を再認識させられた実に有意義な時間でした。