固定席177席の小ホールですが、主催サイドの感染防止対策として、ステージと客席合わせて50人以下で実施すること、との厳しい制約の下で行われました。
渋谷区内街々の掲示板に広くチラシが貼られ、反響も大きかったせいか、
短期間で満席となりました。
日本の胡弓、中国の二胡、ブルガリアのガドゥルカ…三種類の擦弦楽器が集い、各楽器の特徴を
言葉と演奏でお伝えする内容。
「ふるさと」「朧月夜」「はるがきた」など数々の唱歌の作詞で知られる高野辰之が代々木に居住している時に、近くを流れていた小川をモチーフに生まれたという「春の小川」の特別アレンジ版によるセッション。
「音が伸び、“歌える”楽器」ゆえの特徴をふんだんに活かした非常にクオリティの高い演奏。長きに渡りこうした文化事業を待ち望んでいらっしゃったお客さまの想いなどが折り重なり、音楽が創り出す実に心地よき緊張感に満ちた劇場空間が生まれました。鳴り止まないお客さまの熱く強い拍手は忘れられないでしょう。
お膳立てに奔走して下さったシアターワークショップの皆さまにも感謝致します。