文化庁・文化芸術による子供育成総合事業(巡回公演事業)「打てや、囃せや、邦楽囃子!」

10月12日(火)に札幌市立山の手小学校、翌13日(水)には北海道鷹栖養護学校にて、文化庁・令和3年度文化芸術による子供育成総合事業(巡回公演事業)「打てや、囃せや、邦楽囃子!」を実施しました。

山の手小学校では、4、5、6年生の総勢280数名の子どもたちが本公演に参加し、若獅子会による邦楽囃子の紹介や演奏を体験してもらいました。特に、唱歌体験(唱歌…日本の楽器習得方法)では、ほとんどの子が大きく手を挙げて積極的に参加していた姿が印象的で、とても盛り上がっていました。また、6年生の代表10名による演奏発表コーナーでは、全員が堂々と演奏しており、1ヶ月前の事前ワークショップから本当に練習を頑張っていたことが伝わってきました。どんなことにも全力で取り組む子どもたちの姿が印象的な学校でした。

翌日の鷹栖養護学校は、担当の先生と何度も事前に感染状況や防止対策について共有や相談を重ねつつ、公演を行いました。今回は極力3密を避けるため、公演を中学部が参加する1回目と、小学部が参加する2回目に分けて実施しました。また、別教室でも舞台の目の前にいるかのような臨場感で会場の様子を体感できる、プロジェクターを使用してのリモート中継も行われていました。感染症対策を徹底しつつ、校内全体が公演を楽しめる空間となっており、学校側の熱意や積極的に関わろうとする姿勢が感じられました。 公演中は子どもたちだけでなく、引率の先生方も若獅子会の解説や演奏に何度も頷いたり拍手をするなどの反応をたくさん示しており、普段馴染みのない邦楽囃子に真剣に向き合っていることが伝わってきました。 公演の最後には、代表の子がお礼の言葉と素敵な花束を出演者へ贈り、無事終演いたしました。さらに、終演後にも何人かの子どもたちが、直接出演者へお礼や感想を伝えに来る場面も見られ、私たちスタッフも本当に実施できて良かったと改めて実感しました。

 

感染状況の厳しい条件のなか、公演の実現に向けて全力で取り組み絶えず連携してくださった両校の先生方に改めて感謝いたします。                     

                                    (久保記)

 

山の手小学校:発表演奏の様子

山の手小学校:体験コーナーの様子

鷹栖養護学校:リモート中継の様子

 

 

鷹栖養護学校:花束の贈呈シーン